Category Archives: 分類しないようなこと

野の花のブーケ

山羊小屋のまわりでお花さがし

しろ、ぴんく、きいろ、むらさき

そして、あお

いろんな色のお花を

あつめて

ちいさなブーケをつくったよ

だれにあげましょう?

いま

思いうかんだ顔

きっと

あなたの大切なひとだね

わたしは

山羊さんにあげよう

たべられちゃうよ

いいの

好きだから

研修レポート⑥ 保定台対決

今回の研修レポートは「山羊の保定台について」です。

以前、このブログでご紹介した、人工授精チャレンジでもおなじみの
「ゆうきさんの手作り哺乳ストール&保定台」を覚えていますか?

長野支場のみなさんに「すごいねー!!」と褒めていただきました。
私はうれしくなり得意気にいろいろ説明。
実際私はちょっとお手伝いしただけなのですが・・・

すると、長野支場の大ベテランのSさんが
「俺も昔、保定台をを作ったよ。一人で作業できるよ。」
「えー!!それは是非見てみたいです・・・保定台対決だ!!」
と一人鼻息荒くお願いして見せていただくことになりました。

次の日急遽「Sさん手作り保定台」を出していただきました。

じゃじゃーん!!こちらです。

素晴らしいの一言。
保定してみると山羊さんは、まったく動くことなくそして苦しそうでもありません。
山羊の体の大きさに合わせてきちんと採寸されており全部がちょうど良い。
これなら自分一人でも人工授精などの作業が出来る。

Sさんはもし私が使うなら、現場で使いやすいようにタイヤをつけて稼働式にしたり、
力がない私でも疲れないように脚を持ち上げるのを電動にしたりなどなど、
まだまだ改良出来るとお話されていました。

今回の実習では、子山羊の飼育管理などの実技に加え、みなさんと山羊について語り合った時間が
私にとって、心温まる貴重なものとなりました。
島に帰って、私もますます頑張りたい!!とたくさんのやる気をいただいて実習は終わりました。
長野支場のみなさん、そして山羊さんたち、いっぱいありがとうございました。

(写真 家畜改良センター茨城牧場長野支場にて撮影)

明日から

あったかーい南の島から、まださむーい長野県へ。

明日から家畜改良センターで、

子山羊さんの育成管理の勉強を2日間します。

到着してひとまず、ふれあい牧場の山羊さんたちにご挨拶。

お久しぶりー。

私にはホテルから歩くこの改良センターまでの道のりが夢のよう。

図書館→美術館→ヒマラヤ杉の並木道→山羊牧場

あー。好きなものばかり。

改良センターの建物も昔の木造のものが残っていて素敵なのです。

そして、なにより実習のお楽しみは現場でお仕事してるスタッフのみなさんにお会いすること。今回の実習は2回目で、初めて伺ったとき、本当に皆さんの温かさに心がいっぱいになり実習を終えたのでした。

山羊さんが繋いでくれたご縁に感謝して、明日から勉強頑張ります。

島で待ってる山羊さんたちの健康に少しでも繋がりますように。

夢を叶えないこと

僕ね。獣医やってるんですけど、イベント屋になりたいんです。

僕は高校生くらいの歳の子が好きなんです。
まー先入観も大いにあるんですが、
そのくらいの歳って、自分の気持ちがわからなくて、人目が気になってしまって、自分てなんだろうとか考えてて。
突き動かされるように、楽しい!とか嬉しい!とか情熱的で。でもその分、それが失われるのが怖くて無気力になったりして。
悲しいとか寂しいとかもくっきり感じている時もあって。

なんかそういう風に気持ちが揺れるのって、正直でいいですよね。そして不安定なものが、突如興奮して一気に前進する時。見てる方も興奮して、本当に嬉しいし、感動します。

だから、高校生バンドをみんなで盛り上げよう!みたいなイベントやりたいんです。

学園祭とかの感覚で、運営も出演も高校生主体でやって。

でね、そのイベントを盛り上げる為にみんなで一生懸命やったら、きっと信頼できる友達が出来たり、恋が生まれたりすると思うんです。

一生懸命やった思い出って、きっと一生忘れない宝物になると思うんです。

だから、それが出来る時間とお金に余裕が出来たら、きっとそれをやりたい!

と。ずっと思ってるし、たまにはひとに話したりしています。

で。。。
話してる時、すごく楽しいんです。バカな話ですが、本当にそんな風になったらと思うだけで感動して涙が出そうになるんです。

世間一般で言う、夢というもんなんですかね。

でね、多分少しずつ、そこに近づいてはいます。
いい歳になってきて、まあ生活は出来てて、いろいろ予測も立つようになってきました。

そうなると、
「そんなにやりたければやればいいじゃん」と言う自分がいます。そう言ってくれる人もいます。

じゃあ僕は、なんでやってないんですかね。

もしかしたら、やりたいことって、
「やりたいままで居たい事」なのかな。

夢はただ話してるだけで、けっこう楽しいです。こうなって、ああなって、あーもう楽しい。

でもね。
もしこれを本気で実現しようとしたら、うまくいかない事も想定して動かないといけません。

まず誰も、共感してくれないかもしれません。僕がひとりで興奮して「えーそんなの面倒」とか言われたら、傷つきます。誰も出たがらなかったら、それこそひとりぼっちです。仮に何名か集まってくれたとして、会議の出席率が悪くて、必要な仕事が割り振れなかったら?結局ひとりでやるんでしょうか?なんとか開催までこぎつけたとして、バンド自体が下手くそ過ぎて、シーンとしてしまったら?そもそもお客さんが誰も来なかったら?そして今まで一緒にやってくれた子たちがガッカリして「やらなきゃ良かった」なんて捨てゼリフを吐いて帰ってしまったら?

…怖い…怖すぎるでしょ…それ。

今まで僕は、誰かが「やりたい」と言う言葉を聞いたら、やる方法を一生懸命考えていました。
なんでやらないんだろう。今すぐ出来るのに。と思ってました。

でも夢って、成功するところまでが夢なんで、成功しない夢は悪夢だもんね。
これから夢見るとき、全部悪夢になっちゃうかもしれないもんね。

ブルブル。
それなら「やりたいまま」で、いいんじゃない?
そういうのを夢というのかな。

夢に向かって頑張る!のも素敵だけど、
夢を持ったまま、今の自分、目の前の課題を頑張る。
それでも、きっと自分を成長させる力にはなってくれていると思います。
それでなんとか成長していくのも、悪くないと思います。そんな風に頑張ってる人だって十分素敵です。

僕も、まー自然に叶う時が来ればいいな。

というわけで、
無理して叶えようとしなくてもいいんじゃない?夢が実現出来ない自分なんてダメだ!とか思わないで。

もちろん応援しますよ。心から。
きっと時が来たら、叶えられますよ。
そしたら祝杯あげましょう。

その時が来るまで楽しく夢を語りながら、目の前の事も頑張ってたら、けっこう清々しいもんですよ。
そんなあなたも、なかなか素敵ですよ。

という話でした。

飼い主さんの言葉

農家さん(飼い主さん)とお話しする時、こんなことを言われます。

「先生!子牛が大分具合悪いみたいなんです。」

言葉の意味は、そのまま子牛が具合悪い。ということですね。
しかし、本人が本当にそう思っているかどうかとは一致しません。

農家さんが言う、どれくらい悪いかという言葉は、
「どれくらい不安か」という意味で、
「とにかく早く来て欲しい」という意図です。
言葉には、そのままの意味だけでなく、別の意味と意図があるんです。

別の例を出してみましょう。
電話で獣医さんが、
「昨日治療した子牛の様子はどうですか?良くなりましたか?」と聞いてみます。

すると、
「ああ。昨日よりはいいみたい。」と言われたとします。
この言葉、病気の状態とはあまり関係ないんです。

「継続して治療して欲しい」と言う意図と、
「あんまり良くなってないけど先生がっかりしないでね」という意図があります。

もしその時、
「良くなった!もう大丈夫!」と言われたなら、本当に良くなった場合は、そのままの意味です。
しかし、もうあなたにはきて欲しくない。という意図で言われている時もあるでしょう。
時に意図は、言葉の意味も変えてしまうんです。

誰でも、どんな言葉でも。
それを発する人の意図は、同時に存在しています。
そしてほとんどの場合、言葉の意味よりずっと重要です。

あ、そうそう。
動物には言語がないので、意図もありません。

ヤギは発情すると、しっぽフリフリ。スリスリ。
ウシは発情すると、「ウオー」と鳴いて誰彼構わず乗りかかろうとします。

ヒトの場合は。。。
「今晩お食事でもどうですか?」

って言います。難しいですよね。

ただ埋もれているだけ

別のお仕事でお隣の島へ出張。

お昼休み

のんびり集落を歩いていたら

「あなたの好きなものが埋もれているよ。」

と一緒にいた上司が教えてくれた。

なんのことかと思ってみて見たら・・・

草の中に山羊たちが。

横に並んで

しばらくふたりで

草に埋もれた山羊たちを

ただ眺める昼下がり。

「好きなものあるっていいね。」

と彼がぽつりと呟いた。

そう言って遠くをみた横顔が

わたしには

すこしさびしかった。

 

あなたの好きなもの
きっと
ただ埋もれているだけ

あなたの中にちゃんとある

だからどうか
見えなくなる前に
つかまえてください・・・

その横顔にそっと祈った。

ウシの獣医さん。ヒトの獣医さん。

僕は、獣医療はあくまでヒトの為にあると思っています。

ヒトが幸せになる為に。
ヒトが健康である為に。
ヒトの気持ちが楽になる為に。
ヒトにやさしくする為に。
ヒトのきぼうをつくる為に。

動物の身体の専門家なのです。
動物の病気の知識を使うんです。

それをどう活用するのかは、それぞれの獣医さんに委ねられています。

例えば、
小動物の獣医さんは、「飼い主さんの気持ち」を助けています。

産業動物の獣医さんは、「畜産農家さんの収入と生活と気持ち」を助けています。

公務員の獣医さんは、「国民の食生活や健康を、伝染病や悪い微生物から守る」仕事をしています。

野生動物を診る獣医さんは、「野生動物を大切だと思う人達の気持ち」を助けています。

企業の獣医さんは、「企業活動がヒトを助ける」事を助けています。

そうして自分と、他の人を幸せにしているんです。

いや、獣医になろうと思うくらいだから、
大抵の獣医さんは動物が好きなんですよ。
動物の為になる事だって考えてます。

でも、やりたい事が動物の為だけに偏ってしまうと、仕事で悩みます。

自分のやりたい事と、誰かがやって欲しい事が近づけられれば、それほど悩まず仕事出来るんですけどね。

だから僕は、ヒトを助けるのが好きな人が、獣医に向いていると思っています。

休息

久しぶりのお休み

わたしの元気がきっとあのこの元気につながる

だから

どんなときでも

まずは体を整える

信頼する友人のもとで

体の調整、心の休息

・・・・・・・・・・・・

あなたの手のひらに

からだをあずけると

じぶんの中に

海を感じた

わたしの中の海なのか

あなたの中の海なのか

それとももっと大きな普遍的なものなのか

おなじリズムで

揺らぐ波

呼吸を合わせて

わたしも揺らぐ

そして

感じた

あたたかな気配

深い呼吸と

緩んだからだ

もう大丈夫

自分に戻ろう

元気なわたしで

いつもの場所へ

香りと記憶

帰り道

夜の闇のなかに

漂う

甘い香り

そこに咲く

白いくちなしの花・・・

 

香りと記憶は結びつく

 

以前

この香りを感じたのは

そう遠くない過去

都会の真ん中で

友人と再会した夜

不意に

この香りに包まれた

 

いつか

今日のこの香りが

追憶の香りとなった時

わたしはどこにいるのだろう

わたしはだれといるのだろう