Category Archives: 分類しないようなこと

山羊サミットに参加しました 

11月23日と24日に山梨県で開催された第21回全国山羊サミットに参加しました!!

今回、この1年ブログでまとめていた山羊の病気と人工授精について、
また近々、開催予定の山羊の削蹄講習会の資料を発表させていただきました。
発表に至った経緯には2つの想いがありました。

1つめは山羊の飼い主のみなさまに日常に起こる病気の診療についてお伝えしたいという想いです。

2つめは全国的にも山羊の診療をしてくれる病院や獣医師が少ないということから、
症例や治療を発表することで、病気の山羊さんの治療を受け入れてくれる獣医師や病院が増え
山羊の飼い主のみなさまの安心に繋がればという想いです。

会場の一画にブースを作らせていただいて、ポスター発表のほかに、
「山羊の健康相談」と「山羊の削蹄相談」を設けました。

全国の山羊の研究の先生方、山羊の飼い主様とお会いすることができ
私たちもたくさん学ばせていただきました。
これからの診療、研究につなげていきたいと思っています。
この場をお借りして御礼を申し上げます。
ありがとうございました!!

子どもたちと山羊 Animal-assisted education

今日は、保育園の子供達が「体験学習」で牧場に来ました。

元気な子供たちがバスに乗って到着。

ごあいさつが終わったら、

はじめは、山羊さんに近づくところからスタート。

おおきな声を出すと驚いちゃうから、そっと近づいてね。

そばに寄れたら、山羊さんをそっと触ってみよう。
優しくなでて見てね。

さわれたかな?

あったかいね。

ここまでできたら、山羊さんのごはんをとりに行こう!

山羊さんのごはんは草だから、まわりにいっぱいあるよ。
お口の前にそっとあげてみようね。

最後は、やぎさんの心臓の音を聞いてみよう!
心臓のドキドキは生きているから。

まずは自分の心臓のドキドキを聞いてみようね。

ドキドキしてる?

聞こえたー!!

次は山羊さんの胸にそっと聴診器をあててごらん。

ドキドキ聞こえた?

聞こえたー!!

山羊さんも私たちも生きているね。

山羊さんの次はおっきな牛さんに会いに行こう。

牛さんのごはんの乾草もあげてみよう。

みんな自分のペースでゆっくりね。

子牛さんにミルクもあげられたね!

最後は、雄山羊登場。

わー!!がらがらどんだー。

子供たちの歓声。

絵本の中の
おっきな山羊のがらがらどん。

目の前に現れてみんなびっくり。

だいじょうぶ。
そっと近づいてごらん。
おっきな角がさわれるよ。

最後はみんなで記念撮影。
楽しかったねー!!

アニマルセラピーの中でも
飼育動物から動物との触れ合い方や命の大切さを学ぶことを
Animal-assisted education (動物介在教育)
といいます。

難しいことはひとまずおいといて・・・
まずは、
動物の体温やにおいや気配・・・生きものそのものををいっぱい感じて欲しいです。

地域の動物・・・山羊だけでなく牛や馬を通して、
子供たちに動物との触れ合いの場を作っていくののも夢のひとつです。

一つの命や飼い主さんと向き合う仕事も、動物を通じて地域や社会と繋がっていくことも
獣医さんのできること、大切なお仕事と私は感じています。

まだまだ、獣医という仕事には希望がいっぱいあると思うのです。

山羊の勉強会 ~山羊の病気と繁殖について~

地域の山羊流通生産組合さんより
山羊の勉強会の講師依頼がありました。

テーマは
「山羊の病気と繁殖について」

第1部では私が

この半年間、このブログでご紹介してきた症例をもとに
山羊の病気についてお話させていただきました。

第2部では院長が
山羊の繁殖についての基本や妊娠鑑定について
お話しさせていただきました。

講演の後には、山羊農家さん達から質問をたくさんいただき、
交流を持つことができました。

獣医師だけでは病気を見つけたり治すことはできません。
予防も含めて、山羊さんのオーナーさん達と一緒に
地域の山羊さんたちを大切にしていけたらと感じました。

木箱の診療セット

今日は、夕方に牛舎に行くととてもうれしいことがありました。

なんと、手作りのお薬など診療の道具を入れる箱をゆうきさんが作ってくれていました。

私は、診療車に乗せる診療セットを入れる箱について、しばらく悩んでいました。

プラスチックのバスケットをいくつか試したり、
100円ショップやホームセンターに行っては、ちょうどよいものがないか探していました。
なかなか、実用的でなおかつ好みのものが見つからず・・・。
緊急時に対応できて、なおかつ自分が心地よく使えるものがあったらいいなと思う日々。

私が探していた箱は、

・あまり箱が深いとお薬が取りにくいから深すぎないもの。
・薬を上から見ると何の薬かわからなくて、探すのに時間がかかるから一目で見えるようなもの。
・車まで薬を取りにいかなくて済むように持ち運びができるもの。
・病院の共用の車は診療の他にセリや荷物の運搬などいろいろな用途にも使用するので、
使う用途、使う人それぞれにアレンジができるように動かせるもの。
・衛生的に牛舎の下に置かずに掛けられるもの。
・個人的に木の素材が好き

しかし、こんな箱はどこにも見つかりませんでした。

すると、
DIYの得意なゆうきさんが、
木箱の診療セットを作ってくれることになったのです。

もともと、
ゆうきさんの人工授精の時に使用している車は、工夫がいっぱいで
見せていただいたときに、
素晴らしいな、私もこんな風にしたいなと思っていました。

物の場所がきちんと決まっていて、
それぞれ手作りでサイズがぴったりに収まるようになっています。

そして、車を見せてもらったときに、聞いたおはなしが
とても心に残っています。

ゆうきさんのお父さんは電気屋さんで、
その工具箱がいつもきちんと整えられているのを見てきたそうです。
自分が仕事に使う道具を整えておくこと、手入れしておくこと。
それは、きっと
お客様に対する誠意でもあり、自分の仕事に対する誇りでもあると思いました。

山羊さん達の草をいつも電気屋さんの車で運んでくれるお父さん。
その道具箱はお父さんの車の助手席にそっと置かれています。

・・・

私も作っていただいた木箱に
さっそくお薬や診療に使う道具を入れてみました。

お薬が一目瞭然。
緊急の時も、すぐにお薬を見つけることができます。
注射器や針もちょうどよく収まりました。

木箱の横には、ゆうきさんオリジナルの
可愛い山羊さんや牛さんの絵があります。


木を焼いて素敵な色合い。
そして、
肩に下げられたり手持ちにもできます。

診療車に置いても、ぴったりでした。

実用的で素敵な箱を作っていただいて感謝感激。
ありがとうございました。

新たな相棒の木箱。
木箱を使い込んで良い風合いになる頃には、
山羊の診療も私もこの地域になじんでいますように。

マイダツ・脳天割り!!

のんびりした山羊さんの放牧風景。

山羊小屋のお掃除も終わって、

平和だなーと眺めていたら・・・

ドーン、ドーン

と大きな音が。

振り向くと、

だいわくんの必殺

マイダツ・脳天割り!!

マイダツ・脳天割りとは・・・

沖縄県多良間島の闘山羊大会、
ピンダーアースで山羊さんたちが繰り出す技のひとつです。
ちなみに多良間島の方言で、

ピンダ=山羊 アース=闘う

わたしは今年の5月に観戦に行ってきました!
この時の模様は改めて、記事にしますね。

公式パンフレットによると・・・

「マイダツ・脳天割りとは、
山羊特有の攻撃パターン。
自分を大きく見せ、相手を威嚇するために前足を高く上げ、
体を反らして、後ろ足立になる(マイダツ)。

目をひんむいて相手をにらみつけ体を預けるようにして正面に割り込む
(脳天割り)

両者がマイダツし合い割り込むタイミングが合えば、カキーンと角のぶつかる大きな音を
発し迫力がある。積極的な攻めとして認められる。
体力を消耗するワザで、これを多用するとバテることにもつながるため、必ずしも勝つとはいえない。」

だいわくんダイナミック!!

次のピンダーアース一緒に狙ってみようか?

決める痛みと、生まれる希望

前回の腰麻痺の記事です。

アン先生のまとめが素晴らしいので、読んでない方はぜひどうぞ。

臨床獣医師として常に直面する、共通のテーマなので、僕も書かせてもらいたいと思います。

アン先生の言うように、獣医師は「飼い主の選択に寄り添う」事をしています。そして、「動物との関係は人それぞれ」なんです。

○伴侶としてともに生きる人、盲導犬などと助け合って生きる人
○動物は好きではないけど、家族の動物をお世話している人
○家畜として飼い、動物をお世話する事で、生活資金を得る人
○家畜から生活資金を得る一方、飼育自体が生き甲斐であり、ライフワークである人

それぞれの人に事情があり、動物や、その関係に問題が起こることがあります。

私たちの獣医療サービスが目指すところは、

「きぼうをつくる」です。

飼い主さんが希望を持つには、これからどうするか、自ら選択する事が必要なんだと思います。

そのためにまず目の前にある問題に対処し、飼い主さんが選択できる様な情報を提供します。

治すのはひとつの手段に過ぎないのです。

例えば今回の腰麻痺のヤギのように、交配する目的で飼っている動物が立てない時。

死にはしないけど、立って交配出来る確率は50パーセントか、もう少し低いかも。反面、治療開始したら約2ヶ月は出荷できないので飼育労働費と経費がかかる。

飼い主はもちろん治って欲しいんです。一生懸命お世話してきたんですから。

でもね、このオスヤギが交配できないなら、この飼い主さんにとっては一緒に居る理由がないのです。

諦めるのは心痛が伴います。一方で治療するのは損失も、不安も伴います。

どうしていいか決められないので、獣医が呼ばれているんですね。

獣医は治療するだけじゃなく、あるいは科学者のように研究成果をあげたり、真理を追求するだけじゃないんです。

獣医はこの飼い主さんがヤギに求める関係性を汲んで、気持ちを汲んで、動物の状態を診断して、それから手段を提示します。経験や知識、技術を総動員してわかる事を整理して、先行きを示します。

そして飼い主さんの言葉にならない想いを生かす、本当の気持ちを生かす選択をしてもらうのです。

そういう事が「飼い主の選択に寄り添う」なんです。

選ぶ時には痛みが伴っても、次への希望を持てる結論を出せること。これからも悔いなく頑張れること。

それが臨床で行う獣医療のゴールなんです。

ある現実が、その人にとって苦しすぎて、どうしても選択できない時もあるでしょう。そういう時は、その人がそれを受け入れるまで、全力で治療し続けます。飼い主が諦めないなら、一緒に諦めず頑張ります。

でも、本当は諦めた方が楽なのがわかってても言い出せない…。みたいな場合もあるので、そういう時は別の方向性を提示してみます。それでも飼い主が決められないなら、決めないまま一緒に結果を見てあげます。

そういう事も「飼い主の選択に寄り添う」なんです。

決めないという選択でさえ、納得して次に進むためにはとにかく自分で選ぶ事が大切だと思うからです。

「治る病気」を治すのなんか、簡単なんですよ。そんなのは、真面目に勉強してたくさん症例にあたって、ちゃんと治療してたらできるんです。

臨床獣医の仕事でもっと大切で難しいのは、むしろ相手の気持ちを汲む事です。いろんな人が命に向き合う時の苦悩なんかを一旦預かって整理して、その人がそれを受け入れられるような、前向きになれるような形で返してあげる事です。

そうして、その人が悲しんだり苦しんだりした後にも、また頑張ろうって思ってもらえることが、治す事よりずっと大切な成果なんです。

ね、共に臨床で頑張ってる獣医の先生方。

そう思いませんか?

旅人同士

今、目の前にいるあなたが
あした
わたしの前に
いるとはかぎらない

今、目の前にいるわたしが
あした
あなたの前に
いるとはかぎらない

わたしもあなたも
旅人同士

いつかどこかで
道が別れる

あなたはあなたらしく
わたしはわたしらしく

一緒に
行けるところまで

目の前のあなた
今、この時

それを感じて

最後の日まで

ハーブと山羊

今日は、縁あって養鶏農家さんの
ホーリーバジルの畑を見せてもらいました。

畑で一息ついて深呼吸すると・・・

わー!!良い香り。

鶏のごはんに混ぜて使うために育てているそうです。

ビタミンや繊維不足の解消に役立てているということでした。

私もぜひ山羊たちに食べさせてみたい!!とお話ししたら、

快くハーブを分けてくださいました。

早速、牧場に帰ってみんなにあげてみると・・・

やったー。

食べてる、食べてる。

お家に帰って

ホーリーバジルの効果を調べてみると、

葉っぱに含まれる、ジエチルエーテルに、抗菌効果があることもわかりました。

今までも山羊農家さんから、グワバの葉っぱが下痢に効くというお話しや、

タンニンを含む葉っぱが寄生虫症に効果があるというお話しを耳にしてきました。

植物やハーブの効果はなかなか興味深い。

また、少し前になりますが飛行機の機内誌で、山羊が特集されていてました。

その中の記事で、
石垣島では山羊農家さんで山羊肉のにおいを軽減するために、
長命草、よもぎ、レモングラスを混ぜてあげているというお話しがありました。

また、沖縄本島の南城市ではハーブ生産が盛んで、
その一環でハーブの加工過程で出る残渣(絞りかす)を粉末化したものを
山羊のご飯に混ぜて山羊を青立てて地域ブランドとして特産化するプロジェクトに
官民あげて取り組んでいるそうです。
一年に及ぶ試験飼育と成分分析の結果、
「ハーブ類を与えると、与えない場合に比べて、脂肪を燃焼させる機能性アミノ酸
のL-カルニチンと、疲労回復を助けるタウリンが豊富な肉質になると判明した」
ということでした。

山羊とハーブ。
なかなか興味深い。
私もこの記事を読んで、
少しずつ山羊牧場のまわりにハーブを植えはじめました。

ミント、バジル、レモングラス、ローズマリー。
そして、今日いただいた
ホーリーバジル。

ハーブたちがたくさん増えたら、山羊さんたちのごはんに
少しずつ混ぜていけたらいいなと思っています。

マンゴーの季節

私の住む島は
マンゴーの季節になりました!!

山羊さんたちも

マンゴー大好き。

ゆうきさんの山羊牧場のお隣はマンゴー農園なのです。

なんとも贅沢。マンゴー山羊。

いいな。いいな。

わたしもひとついただきました!!やったねー。

丸ごと一つ食べるときのマンゴーの剥き方は・・・

豪快。

それではいきます・・・

がぶっ。

おいしいー!!

ちなみにマンゴーには

ビタミンA
βカロテン
ビタミンC
葉酸

が豊富に含まれているそうです。

マンゴー食べて、暑い夏を元気にのりきろう!!

レンタル山羊

みなさん!

「レンタル山羊」をご存知ですか?

お友達が送ってくれた記事で私は知りました。

記事はこちら・・・

https://finders.me/articles.php?id=879&fbclid=IwAR0cDc5-NqZzaNRFwFbjeBdzG863pd93ftkbaroh4ho5-2QESbiw26RsA80

レンタル山羊とは。

草刈り代行サービスの山羊さんのことです。

機械の代わりに山羊さんが除草をします。

メリットは、

・機械の燃料を使用しないので環境にやさしい
・除草剤を使用しない
・崖など機械が入れないところでも除草できる
・刈り終わった草がゴミにならない(山羊さんが食べるから!)

デメリットは、
・鳴き声が大きくてご近所に迷惑になる
・逃げ出すことがある

そして・・・
・可愛すぎてレンタルしても返せなくなる!!
そして、山羊ロスになる・・・

おもしろーい。

わたしがお世話をしている、ゆうきさんのやぎ牧場の山羊さんたちにも
依頼がないかなーと思っていたら、
なんとレンタル山羊の依頼が来ました。
近くの大きな牛の牧場の草刈りです。

そして、選ばれたのが、
だいわくんとあめちゃん。

ふたりのお仕事の様子を見に行ってみると・・・

だいわくん

あめちゃん

ふたりとも、名前を呼ぶとお仕事を中断して
かけよってきてくれました。

ふたりとも元気だった?

草がいっぱいだね・・・
大変な仕事だね・・・
もう、帰りたいよね・・・

以上、わたしの心の中。

そして、気がつきました。

あっ、私がさみしいんだ。

記事にないデメリットがもうひとつ。

貸し出す方も
さみしくなり山羊ロスになる・・・

だいわくん、あめちゃん
元気にお仕事がんばって、
草をもりもり食べて
はやく牧場に帰ってきてねー。

 

院長追記〉〉〉

ヤギ除草の本当のメリットは、「常時除草」だと私は思います。

動物を飼う事になるので、手間はそれほど減りません。除草能力も刈払機のように一度に全てキレイにはなりません。

でも、うまく管理すれば、雑草を抑えた環境を常に保っていられる可能性があります。

レンタルではそのメリットを感じるまで、時間がかかるかもしれませんが、ヤギと暮らす練習や体験としてはいいのかなと思います。

ヤギに心癒されて、楽しみながら環境整備ができたなら、気の合うヤギさんをお迎えしてみてください。〈〈〈