今回ご紹介する絵本は「やぎのめーどん」です。
やぎのめーどんと小さな女の子が山で過ごす1日を描いた本です。
「おはよう めーどん めーめーどん
やまにいこうよめーめーどん」
女の子の楽しい気持ちをのせて文章がリズムカルにつづられています。
太陽や風を感じたり、一緒に草を食べてみたり、しあわせをそっと仲間にわけてあげたり・・・
こんな風に気持ちをはずませて歌うように暮らす1日をやぎと一緒に過ごしてみたいな。
私の住む島ではこのような光景やヤギとの暮らしが昔はもっと日常に見られたのかもしれません。
なぜなら、牛ややぎの診療で伺うとおじいやおばあが、
「昔はヤギがいてね・・・」
と楽しそうにお話してくれることがあるのです。昔は一緒にやぎと山へ行ったのかな。
今度、お話をきいてみよう!
そして、
絵本の中の絵は迫力ある絵なのですが、
私は本を開いたときに表紙の裏にある
落書きみたいな絵がとても好きです。
きっとこの主人公の女の子のお絵かきの絵なのかな。
やぎと女の子がダンスしています。
小さい頃はこんな風に、気持ちや夢を絵にのせて描けていたのかもしれません。
それが私の心を懐かしい気持ちのさせるのでしょうか。
どうぶつとの日々の暮らしの「幸せのカケラ」がちりばめられた絵本です。
「やぎのめーどん」
たかくあけみ さく
福音館書店