ヤギの人工哺乳が必要なときと、良いところ
ミルク待ちの子山羊。ひとが大好きになります。
お母さんのおっぱいを飲むのがやはり一番ですが、人工哺乳が必要な時があります。
たとえば・・・
- お母さん山羊が亡くなってしまったとき
- お母さん山羊が育児放棄してしまったとき
- 母乳によって伝染する病気を防ぎたいとき
- 双子以上の赤ちゃんが生まれて乳の量が足りないとき
- 山羊の乳を利用したいとき
などです。
人工哺乳の良いところもあります
- 子山羊がひとによく慣れ、大きくなっても扱いやすい。
- 飲む量がわかるので健康管理に役立つ
などです。
母山羊のおっぱいと人工哺乳を併用。乳の飲ませ方
お母さんのおっぱいと人工哺乳を併用することも出来ます。
<飲ませ方>
生まれてから数日以内に人工乳とほ乳瓶の乳首に慣れさせる必要があります。
1. 舌先にミルクをほ乳瓶から垂らし味を覚えてもらう
2. ほ乳瓶をくわえさせる
人間用のほ乳瓶の乳首は子山羊にとって少し短いのではじめはうまく飲めない子山羊もいます。そういうときは指を乳首に添わせたり、口周りをそっと抑えてあげてみてください。(山羊用の哺乳乳首もあります)
最初、慣れないうちはむせてしまうこともありますが慣れれば上手に飲めるようになります。
<ミルクの温度>
40度くらい
<ほ乳量/1日>
生後~3週間 体重の25% *体重1kg あたり 250ml
生後4週 体重の20% *体重1kg あたり 200ml
注意
・未熟児や体力のない子山羊、体調の悪いときは1回の量は減らして回数を増やすこと。
・代用乳(ヒトの粉ミルクなどを使用した場合)は軟便になりやすい。
<ほ乳回数>
生後3日間 1日3回
生後4日目~ 1日2回