Monthly Archives: November 2019

子どもたちと山羊 Animal-assisted education

今日は、保育園の子供達が「体験学習」で牧場に来ました。

元気な子供たちがバスに乗って到着。

ごあいさつが終わったら、

はじめは、山羊さんに近づくところからスタート。

ヤギと女の子

おおきな声を出すと驚いちゃうから、そっと近づいてね。

そばに寄れたら、山羊さんをそっと触ってみよう。
優しくなでて見てね。

さわれたかな?

あったかいね。

ここまでできたら、山羊さんのごはんをとりに行こう!

草をとる子どもたち

山羊さんのごはんは草だから、まわりにいっぱいあるよ。
お口の前にそっとあげてみようね。

最後は、やぎさんの心臓の音を聞いてみよう!
心臓のドキドキは生きているから。

まずは自分の心臓のドキドキを聞いてみようね。

聴診器を試す子どもたち

ドキドキしてる?

聞こえたー!!

次は山羊さんの胸にそっと聴診器をあててごらん。

ヤギに聴診器を当てる子どもたち

ドキドキ聞こえた?

聞こえたー!!

山羊さんも私たちも生きているね。

山羊さんの次はおっきな牛さんに会いに行こう。

牛さんのごはんの乾草もあげてみよう。

牛と子どもたち

みんな自分のペースでゆっくりね。

子牛さんにミルクもあげられたね!

子牛にミルクをやる子ども

最後は、雄山羊登場。

雄山羊と子どもたち

わー!!がらがらどんだー。

子供たちの歓声。

絵本の中の
おっきな山羊のがらがらどん。

目の前に現れてみんなびっくり。

だいじょうぶ。
そっと近づいてごらん。
おっきな角がさわれるよ。

大きな山羊に餌をやる子ども

最後はみんなで記念撮影。
楽しかったねー!!

アニマルセラピーの中でも
飼育動物から動物との触れ合い方や命の大切さを学ぶことを
Animal-assisted education (動物介在教育)
といいます。

難しいことはひとまずおいといて・・・
まずは、
動物の体温やにおいや気配・・・生きものそのものををいっぱい感じて欲しいです。

地域の動物・・・山羊だけでなく牛や馬を通して、
子供たちに動物との触れ合いの場を作っていくののも夢のひとつです。

一つの命や飼い主さんと向き合う仕事も、動物を通じて地域や社会と繋がっていくことも
獣医さんのできること、大切なお仕事と私は感じています。

まだまだ、獣医という仕事には希望がいっぱいあると思うのです。

今シーズン初の子山羊さん誕生。初乳の重要性

今シーズン初の子山羊さん誕生

ゆうきさんの牧場で、今シーズン初の子山羊さんが生まれました!!

今シーズン初の子山羊さん誕生

出産したのは、ゆきちゃん。
ゆきちゃんは今年の1月に3つ子を出産しました。
その時は1頭目が頭から出てきてしまったので、
お産の介助をしました。
しかし、今回はお昼間の誰もいないときに女の子を1頭生みました。
無事生まれていてほっとしました。

その元気な女の子の子山羊さんはこちら・・・

元気な女の子の子山羊

こんにちは子山羊ちゃん。
やっぱり、子山羊さんはほんとにかわいい。
「こゆきちゃん」とさっそく名前を付けました。

しばらくこゆきちゃんを観察していみると、
こゆきちゃんはお母さんのおっぱいを元気に飲んでいます。

 

初乳を飲むと、子ヤギに免疫力がつく。生まれて1〜2日はしっかり初乳を飲ませること

生まれてすぐのおっぱいは「初乳」と言います。
初乳を飲むことは子山羊さんにとってとても重要なんです。

初乳は子山羊さんに免疫を付けてくれます。
なぜなら、初乳には免疫グロブリンという病気に抵抗するための物質を含んでいるからです。

そして初乳についてひとつ知っておいて欲しいことがあります。
それは、子山羊さんが初乳を吸収できるのは生後24~36時間だけなのです。
そのため、生まれて1~2日はしっかり初乳を飲むことが大切です。

もし、お母さんが亡くなってしまったり、育児放棄などの事情でお母さんの初乳が飲めない場合は、

人工初乳を飲ませるか、おっぱいがたくさん出る山羊さんの初乳を凍結しておいて飲ませるなどしてくださいね。

こゆきちゃんは初乳をしっかり飲んでいて安心しました。
お母さんのゆきちゃんも夕方のごはんをしっかり食べて元気です。
ゆきちゃんの栄養状態も気をつけていきたいと思います。

これから毎日ゆき&こゆきちゃん親子に会えるのが楽しみです!