山羊の人工授精チャレンジ ~膣内クリーム法を現場でやってみよう! 結果~
前回の続きです。
前回ご紹介した手作りのスポンジとホルモン入りのクリームをシリンジを使って挿入しました。
そして、論文通りに11日目にPMSGの注射を打ち12日目にスポンジを抜去しました。
スポンジが抜けないか心配でしたが、みんなしっかり入っていました。
次回改善したいなと思った点は、糸がスポンジにつながっている糸が透明だったため、
毎日抜けていなかったかチェックする際、とても見づらかったことです。
次回は色をつけておしりを確認したらすぐわかるようにしたいなと思いました。
12日目のスポンジを抜くときに中に残らないように、ジェルを塗布しました。
スポンジを抜いた日に雄山羊を一緒にしました。
発情兆候は抜いて3日目に一番よくわかりました。
5日間一緒にして、40日目にエコーで妊娠鑑定を行いました。
7月に発情同期化を行ったのは6頭です。
1.らぶ
2.かたちゃん
3.キキ
4.くにちゃん
5.こゆき
6.パンダ
結果は・・・
妊娠したのは1頭、パンダだけでした。
発情兆候はみんなきれいに見えていたのに、残念。
反省点として、この時の雄山羊のだいわくんがあまりやる気がでない感じで
女の子が近づいて行っても、のんびりしていました。
これは、だいわくんが悪いわけでなく、雄山羊は1年中発情することはできますが、
やはり繁殖シーズンの方がやる気も元気もあるから仕方のないことです。
そこで、次は別の雄山羊に変えて、さらに2頭一緒にしてみることにしました。
8月は前回妊娠しなかった5頭の発情同期化を行いました。
1.らぶ
2.かたちゃん
3.キキ
4.くにちゃん
5.こゆき
結果は・・・
今度は、かたちゃん、キキ、こゆきの3頭が妊娠しました!!
2クールで6頭中4頭が妊娠することができました。
クリーム法での発情同期化は現場でも発情兆候もわかりやす上手くいきました。
今後、2つのことを引き続きチャレンジしていきたいと思います。
1.妊娠していない2頭はこのクリーム法に合わせて、人工授精を組み合わせて
妊娠を目指す。
2.来年度は分娩後、発情同期化を早めにして2年3産を目指す。
そして、
はじめに妊娠したパンダがもうすぐ分娩です。
予定日はクリスマスです。
お腹がだいぶ大きくなりました。
元気な赤ちゃんを産んでね!!