今日は、夕方に牛舎に行くととてもうれしいことがありました。
なんと、手作りのお薬など診療の道具を入れる箱をゆうきさんが作ってくれていました。
私は、診療車に乗せる診療セットを入れる箱について、しばらく悩んでいました。
プラスチックのバスケットをいくつか試したり、
100円ショップやホームセンターに行っては、ちょうどよいものがないか探していました。
なかなか、実用的でなおかつ好みのものが見つからず・・・。
緊急時に対応できて、なおかつ自分が心地よく使えるものがあったらいいなと思う日々。
私が探していた箱は、
・あまり箱が深いとお薬が取りにくいから深すぎないもの。
・薬を上から見ると何の薬かわからなくて、探すのに時間がかかるから一目で見えるようなもの。
・車まで薬を取りにいかなくて済むように持ち運びができるもの。
・病院の共用の車は診療の他にセリや荷物の運搬などいろいろな用途にも使用するので、
使う用途、使う人それぞれにアレンジができるように動かせるもの。
・衛生的に牛舎の下に置かずに掛けられるもの。
・個人的に木の素材が好き
しかし、こんな箱はどこにも見つかりませんでした。
すると、
DIYの得意なゆうきさんが、
木箱の診療セットを作ってくれることになったのです。
もともと、
ゆうきさんの人工授精の時に使用している車は、工夫がいっぱいで
見せていただいたときに、
素晴らしいな、私もこんな風にしたいなと思っていました。
物の場所がきちんと決まっていて、
それぞれ手作りでサイズがぴったりに収まるようになっています。
そして、車を見せてもらったときに、聞いたおはなしが
とても心に残っています。
ゆうきさんのお父さんは電気屋さんで、
その工具箱がいつもきちんと整えられているのを見てきたそうです。
自分が仕事に使う道具を整えておくこと、手入れしておくこと。
それは、きっと
お客様に対する誠意でもあり、自分の仕事に対する誇りでもあると思いました。
山羊さん達の草をいつも電気屋さんの車で運んでくれるお父さん。
その道具箱はお父さんの車の助手席にそっと置かれています。
・・・
私も作っていただいた木箱に
さっそくお薬や診療に使う道具を入れてみました。
お薬が一目瞭然。
緊急の時も、すぐにお薬を見つけることができます。
注射器や針もちょうどよく収まりました。
木箱の横には、ゆうきさんオリジナルの
可愛い山羊さんや牛さんの絵があります。
木を焼いて素敵な色合い。
そして、
肩に下げられたり手持ちにもできます。
診療車に置いても、ぴったりでした。
実用的で素敵な箱を作っていただいて感謝感激。
ありがとうございました。
新たな相棒の木箱。
木箱を使い込んで良い風合いになる頃には、
山羊の診療も私もこの地域になじんでいますように。