山羊の人工授精チャレンジ ~膣内クリーム法を現場でやってみよう! 道具編〜

今回は、今年の夏に試してみた、発情同期化のお話です。

今まで、人工授精チャレンジでは、ホルモン剤の注射のみで定時人工授精ができないか試していました。しかし、発情は明瞭にわかるものの妊娠に結びつかず、ホルモンの調整などまだしばらく実用化するのに時間がかかりそうでした。

そこでまずはすでに確立されている「膣内クリーム法」での同期化を現場で活用できるかやってみることにしました。

ヒツジの発情同期化の方法の論文を参考にして行いました。
参考文献はこちらです。

「めん羊の発情誘起 ~膣内クリーム法」河野 博英 著

膣内クリーム法とは、現在牛の繁殖治療で行われているCIDERと原理は一緒です。
CIDERはシリコン製器具の中に黄体ホルモンが含まれています。
黄体ホルモンを膣の中に一定期間挿入しておくと、人工黄体として機能します。
これを除去すると、いくつかのホルモンが作用して、卵胞が発育して発情がおきます。
海外では、ヤギ用のCIDERが販売されていますが、日本では入手することができません。

膣内クリーム法は手作りでこのCIDERを作るような感じです。
クリームの中に黄体ホルモンを練りこみ、このクリームとスポンジを膣内に入れて、一定期間挿入した後にスポンジを抜きます。

今回は、使った器具の紹介をします。

1.アプリケーター
クリームとスポンジを膣に挿入する道具です。
注射のシリンジを使用しました。

2.スポンジ
クリームを膣内にとどめておくものです。

食器用のスポンジの固い部分をはがして使用しました。
スポンジの真ん中にモノフィラメントの糸を巻き付けて、膣から引き抜けるようにしました。

ヤギさんの大きさに合わせていろいろ作ってみました!

3.膣内クリーム
抗菌剤入りのクリームに。黄体ホルモンをすり潰し練りこみました。

完成してクリームを前に入れるだけのものはこちらです。

次回は、実際にヤギさんたちに使用してみたお話と結果についてです!!

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