3)自律神経と体性神経

神経系のうち、意識には上らず自動的に調節を行なっているものを「自律神経」といい、意識的に調節できるものを「体性神経」といいます。
意識的に調節することを「随意」といい体性神経を随意神経ともいいます。逆に自律神経を不随意神経ともいいます。

お腹が空いて胃が鳴るのは、自律神経系の迷走神経が胃の平滑筋を自動的に収縮させているときです。
重いものを持ち上げるときは、体性神経系の運動神経を使って骨格筋を動かしています。

各臓器においてこれらは必ずしも一方のみの調節であることは少なく、割合の差はあっても両方の調節が行われます。例えば呼吸運動は、随意でも不随意でも調節することが可能です。

その自律神経系は3つに分類されます。

ひとつめは交感神経です。交感神経が全体的に興奮すると、体は闘争・逃走状態になります。体を闘争状態にしたい時、いろいろな臓器に対してセットでやっておいた方がいい調節をまとめて行います。例えば心拍の上昇、体温上昇、呼吸数の増加、骨格筋の血流増加、消化管の抑制、体表血管の収縮などを同時に瞬時に行います。

ふたつめは副交感神経です。副交感神経が全体的に興奮すると、体は休眠、修復状態になります。この場合は交感神経興奮とはほぼ逆の調節が行われます。

3つめは内臓求心性繊維です。これは臓器の情報を感知して集めます。これは血圧、胃腸や膀胱の充満度などの物理情報や、酸性度や電解質濃度などの化学的情報を伝えます。それらの情報の大部分は感覚として意識に上らずに、種々の器官に反射性の反応を引き起こします。

標準生理学p383-388

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