山羊の診療note12-3 胎位の確認の仕方

前回ご紹介した「ヤギの友43号」に寄稿した「ヤギのお産」を改めてこちらのブログでも図解などを入れてお話したいと思います。
今回は、胎位の確認の仕方を復習してみましょう。

2次破水からお産が進まない時はまず胎位を確認する必要があります。
陰部から手を挿入して確認します。

*前肢?後肢? 胎位の確認の仕方
前肢と後肢の区別の仕方は肢端から2番目の関節を触って確認します。
前肢の時は膝関節(人間の手首の関節にあたる)が触れます。

後肢のときは飛節が触れます。


蹄の向きだけで判断すると診断を誤るので、必ずこの関節を確認するようにしてください。
下胎向の場合(上向きで万歳している状態)前肢を後肢と間違えてしまう事があります。
前肢が2本確認出来たら、頭が前に向いているかを確認します。横に曲がっているときはきちんと前を向くよう整復します。
正常な胎位であれば、産道を通れるように頭に手を添えて、ゆっくりいきみに合わせて肢を引きます。後肢2本の場合は肢のみを引いて大丈夫です。

次回は正常な胎位についてお話します。
実は、今回の中に答えがあります。
正常な胎位は2つありますよー。

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