山羊の診療note14 ヤギの角 ~除角について~

ヤギの角ってどんな構造かご存じですか?
ウシ科であるヤギの角は角芯と呼ばれる骨の突起を角鞘という鞘が覆っています。
角芯は頭蓋骨の一部の角突起で角鞘はケラチンというタンパク質でできています。
つまり・・・
ヤギの角は骨にカバーが付いているような構造になっています。
そして、角は一生の間、生え変わることなく伸び続けます。

ヤギのくにちゃんの立派な角!

除角の方法は、デホーナーを用いる方法とのこぎりを用いる方法があります。
しかし、どちらの方法も除角は強い痛みを伴います。
また、出血や化膿、破傷風、脳に障害を与えることやショック死などを起こす場合があります。
痛みを軽減し何かあった際は適切な処置ができるよう、獣医師の処置をお勧めします。

・デホーナーを使用する方法
生後7~10日で実施します。子ヤギを保定し、局所麻酔後、熱したデホーナーを角芽部に強く押し当て焼き切ります。
その後、電気ごてで除角部の周りを焼き皮膚をはがします。除角部に抗生物質の軟膏を塗布し、抗生物質、破傷風血清を注射します。
この方法は頭蓋骨にデホーナーをあてるので、加熱しすぎると脳に障害を与え、
ショック死することがあるので子ヤギの様子を観察しながら注意深く行う必要があります。

・のこぎりを使用する方法
角がすでに伸びているヤギの除角をする際は、のこぎりによる切断になります。
しかし、この方法はヤギの角の構造からもわかる通り、骨を切るという事になります。
出血や痛みを伴うので、鎮静や局所麻酔を行い、のこぎりで切断後、電気ごてで止血を行います。
その後、抗生物質、破傷風血清の注射を行います。

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