ロープの結び方を、ニュースレターとして発行していたときの出来事
僕ね、毎月ニュースレターのようなものを顧客向けに発行してるんです。
今回は、ロープの結び方。
獣医学と直接関係ないし、実を言うとちょっと手を抜いたくらいの内容です。
92歳のおばあちゃんが、新しいことに挑戦してくれた
で、今日行った農家さんで、
「ちょっと見て。これ教えてもらったから結んでみたの。これで合ってる?」と。
牛がもやい結びで繋いであるんです。
「え!本当に?あってる。ちゃんと出来てますよ!」
「これね、今まで知らなかったんだけど、夜ロープを部屋に持って来て練習したのよ。」
「すごい!あれ、たいらさん、失礼ですがおいくつでしたっけ?」
僕ね、その情報紙出す時、いつもそこまで期待してないんです。まぁ何かの役に立てばいいかなって。
今回はあまりに驚いて立ち尽くしました。
だって92歳のおばあちゃん。
普通は会話もままならない。
いつもなら、
「何したらいい?うん。じゃーそれやっとくね〜」で終わりです。
説明や提案なんて、最初から求められてないし、こっちの話なんかほぼ聞いてないので、だいたい言われたとおりやる。
そういうものだと思ってました。
誰でも新しい事に挑戦するのは力が要るんです。それが、ただ紙一枚郵送しただけで、その内容を読み、自分でやってみて出来るようになる方がいる。
それがまさか。僕の偏見ももちろんありますが、こんなに年配の方が。
ほんとに嬉しかったです。
涙が出そうでした。
仕事において大切なのは「やりたい事」じゃなくて、「やってみたら嬉しかった事」なのかもしれない
「誰かが何かを出来るようになる。」という事は、自分にとって本当に嬉しい事だったんだなと分かりました。
仕事において大切なのは「やりたい事」じゃなくて、「やってみたら嬉しかった事」なのかもしれません。