新しい仕事・獣医キャリアの選びかた
新しい事を始めるとき、特に仕事についてですけど、
やりたい事をやるんだ!
自分のやりたい事って何?
って悩みますよね。
安定だから公務員がいいとか。
動物が好きだから獣医がいいとか。
几帳面だから事務系がいいとか。
それはそれで大切な事なんですけどね。
「やりたい事」って切り口で探すのは、多分かなり難しいです。
「事」って、そもそもやりたいなんて思わないから。
僕だって「注射する事」が大好きなわけじゃないです。
誰でも本当に求めているのは、
「どう感じるか」なんです。
「やりたい事」が先にあるんじゃなくて、
「嬉しくなる事」をやりたくなるんですよ。
嬉しい、悲しい、腹が立つ。
そういうものしか、自分を元気付けないし、
やる前から好きか嫌いかなんて誰にもわからないんです。
何かをやってくうちに、自分が嬉しかった事、楽しいと感じた事、嫌だなと感じた事。
そういう事に出会うんです。
やらないと出会えないんです。
ただ頭で考えてても、感じることができません。
だから実際、職種なんてどうでもいい。
とりあえずやってみればいい。
そこで出会ったらチャンスです。
自分が何に喜ぶんだろう。何に悲しむんだろう。
何に怒るんだろう。それに気がつく機会です。
目の前の仕事に取り組むなかで、自分の獣医としての価値観を見つけていく
若いひとたちは、そういう事を感じるために、とりあえず目の前のことに取り組むといいと思います。
迷ってる時間は、ちょっと厳しく言えば、
ほぼ無駄なんです。
嫌な事があってもいいじゃないですか。
「あ、それ、嫌だったんだ」と気付けるんだから。
それが仕事や友達を変えるとか、嫌な事が起こらないために何をするかとか、考えるきっかけになるんだから。
そしてまた次の行動が、新しい経験をくれます。
それを繰り返していくうちに、自分が何に喜ぶのか、見つけていけばいいんですよ。
僕は、僕たちの会社の仕事を揃えます。
事業を行う気持ちを規定します。
社員の仕事中はそれに従ってやってもらいます。それは仕方ない事なんです。
本当はみんな、人それぞれ。
大切にしている事が違うのは分かってます。
価値観を押し付けられる事は当然、社員にとっては痛い時も苦しい時もあるんです。
でもそこで気づいてください。
自分はなんでこれが痛いのかなと。
自分はこれ、好きじゃないんだなと。
そうしているうちに、
92歳のロープワーク – 仕事のやりがいになりうるのは「やってみたら嬉しかった事」 に書いた僕みたいに、
びっくりするくらい嬉しい時もあります。
そんな時わかります。
自分はこういうのが嬉しいんだって。
仕事中、嬉しいことが、辛い事より多かったら、その仕事を続けてください。
そうでないなら、やりながら何が辛いのか、何が嬉しいのかよく自分を見つめてから、行動するといいと思います。
その仕事が辛すぎるなら、きっといい仕事はできないでしょう。
楽しんで働ける職場じゃないと、職員は輝きません。
もし僕たちと一緒に働いて楽しかったら、それはとても幸せです。
でも、どうしても辛かったら、それにちゃんと気づいて、本当に輝ける職場に移れるといいなと思います。
仕事は人生において重要な場合もありますが、重要とするかどうかは自分で決めること。
辞めたところで大した事はありません。
大切なのは、自分がどう感じるかです。